植木鉢で楽しめる春・夏・秋の山野草!育て方のポイントと素敵な鉢

草の中でも、とくに植木鉢で育てやすい山野草をご紹介するとともに、山野草にぴったりの植木鉢を厳選してご紹介します。

山野草ってどんな植物?

山野草とは?

山野草は、野や山から高山に自生する観賞価値のある植物の総称です。
草本や低木、小低木の一部を含む幅広い意味を持ちますが明確な定義はなく、全体的に小柄で花に派手さがなく、素朴なものを山野草と呼ぶ傾向があります。
1970年代頃からの高山植物や野生植物を観賞の対象として栽培することが話題になり、その後エビネブーム・野生ランブームなどいくつかの波があり、ひとつのジャンルとして定着しました。
大きく鮮やかな花にも、もととなる原種があります。
その原種、まさしく原点となる花が山や野に咲く山野草なのです。

山野草の特徴

山野草は、自然そのものの美しさを楽しめることから、庭植えだけではなく、鉢植えや盆栽、お茶席を彩る茶花としても人気があります。
細々とタネを取り、守られてきた貴重な固有種がある中で、山野にいたときの雰囲気を持ちながらも国内外で交配されることで新たな魅力を加え、生まれ変わったものもたくさんあります。
海外では品種改良によってより美しく、派手になったものを栽培する傾向が強いですが、日本ではそのような傾向とともに、むしろ虚飾を好まず、自然な姿を好む傾向が一つの流れです。
自然のままの草姿を残した山野草はまさに日本人好み。
環境の異なる場所でほかの植物と競争させてしまうと、あっさりと負けてしまうような繊細な植物を育て、植物の育つ環境にまで配慮することは、植物を育てる根本を見つめさせてくれます。
一方で何度か訪れたブームや開拓によって、自然の中にはすでに絶滅してしまったものも数多くあります。

山野草の選び方

栽培しやすくなった園芸品種に注目

山野草を選ぶポイントは、その植物がどこに自生しているかです。
もともと高い山や岩場などに自生している植物の場合は、その環境に合わせて植木鉢や土、置き場所を工夫する必要があります。
その環境が今の環境と遠いほど、育てるために工夫や手間がかかるということになります。
ただ近年、国内で自生している野生植物以外にも、外国が原産のものや国内外で品種改良されたものが「山野草」として流通しています。
とくに人気のある植物ほど園芸化が進み、エビネやサクラソウ、オダマキやシャジンのように、素朴な雰囲気を残しながらも華やかで、しかも育てやすい品種が次々と生み出されています。
山野草は小品が多く、小さな植木鉢でも育てられます。
まずは種類が多く出回っている性質的に強くなったものから始めるのも手です。
植木鉢の栽培では場所が確保されている点でほかの植物に負けてしまうことはありませんが、地植えに比べて水分の調整が必要になります。
この点でも、どこに自生しているかがとても重要。湿地なのか岩場なのか、草原なのかで、植物の水分要求頻度は違ってきます。生活スタイルに合わせて、無理のない種類を選びましょう。

山野草の分類と土

山野草は、低地に育つものと山地に育つものの大きく2つに分けられます。その植物が自生している場所はとても大切。岩場に自生しているのであれば、水はけが悪い用土では枯れてしまいます。

山地タイプ

丘陵、岩場、山麓の落葉樹林の根元や林縁に自生する種類です。

代表品種

コマクサ、ウメバチソウ、ダイモンジソウ、イワチドリ、イカリソウ、イワタバコ、フウチソウ、ヒメシャガ、ホトトギス、タカネナデシコ、ホタルブクロなど

酸性の雨が降る日本の土は、弱酸性~酸性になるので、鹿沼土がよく使われます。粒が崩れにくく、水はけがよいだけでなく保水性、通気性が高いのが特徴です。桐生土や山砂、軽石と併用することが多くみられます。

低地タイプ

日当たりの良い草原、林縁、野原、湿原に自生する種類です。

代表品種

サギソウ、アザミ、イチリンソウ、ミソハギ、オキナグサ、バイモ、キキョウ、スミレ、バイカオウレン、エビネ、ヤマシャクヤク、ネジバナ、ユリ、オミナエシなど

鹿沼土と同じ関東ローム層で採取される赤土を乾燥させた、赤玉土がよく使われます。褐色をした弱酸性の土で、ほぼすべての植物に用いることができる汎用性の高さが特徴です。

山野草の置き場所

山野草の多くは、風通しのよい冷涼な場所に自生しています。
そのため、夏場をいかに乗り切るかがポイントです。
自生地では全く日陰のない岩場に自生していても、植木鉢では鉢内の温度が高くなりすぎてしまうので、夏の西日には当てないように、夏は明るい日陰で管理しましょう。明るい日陰は暑さだけでなく葉やけ(葉が枯れてしまうこと)も防ぎます。

山野草の水やり

山野草の中には、湿地に生えるものや、水が染み出すような場所に自生しているものも多くみられます。夏に水切れしないように受け皿に水を貯めたり、鉢をまた朝露や夜霧といった湿度はスプレーで葉水するだけでなく、鉢を近くに集めて湿気を保ちあうことや打ち水も工夫の一つ。鉢内の温度を下げる
種類によって異なりますが、基本的には開花直前から夏場は多めに、冬は控えめに与えるといったスケジュールです。

山野草の肥料

山野草は、あまり肥料を与えずに育てます。
植木鉢では植え替えのタイミングで置き肥を利用する。
春と秋の2回程度。
開花後半にタネを作ることを助けるために、6月~8月は与えない。

育て方のポイント

・まずは自生地の環境を確認
・夏場の直射日光や水切れに注意
・水はけのよい土に
・年に2回ほど置き肥

春の山野草

1.スミレ(スミレ科スミレ属)

開花

3月中旬~5月中旬

花の特徴

樹木の根元や里山の道端でも見かける馴染み深い野の花で、世界に400種ほどある中、80種が日本に自生しています。好きな花の上位にあがる人気の山野草で、下向きの蕾をもたげて横向きになったころ愛らしい花を咲かせます。親株と同じ花を増やしたい場合は、初夏から秋に花が咲かずに自家受粉した”閉鎖花”のタネを。上向きにびっしりとついたこのタネが乾燥して縮む力を利用して遠くに飛び散ってしまう前に収穫しましょう。

植木鉢で育てるときのポイント

花の時期には日が当たり、夏は日陰になる涼しい場所で育てます。秋から春はたっぷり日に当てて育てます。閉鎖花のできる5月中旬から8月までは、明るい日陰でたっぷり水やりして育てましょう。

こんな花から始めよう

なかなかお目にかかれないスミレですが、園芸店では早春に5種類ほどがセットされたポット苗が出回ることがあります。期間は短いので、これはというものがあったら、1年目はタネを取ることを目的に花を咲かせましょう。
初心者には、外国産のスミレもおすすめ。香水にも使われる甘い香りのニオイスミレや深い葉色が印象的なビオラ・リビニアナは生長が旺盛で、大きな鉢もすぐにいっぱいになるほどです。

2.サクラソウ(サクラソウ科サクラソウ属)

開花

3月中旬~5月中旬

花の特徴

サクラに似た花は江戸時代から変異が注目され、愛好家たちによって栽培されてきた伝統園芸植物の一つです。日本には14種ほどが自生していて、現在は300品種を超えるまでに至っています。日本サクラソウは一株一輪。よく見かける西洋のプリムラ・マラコイデス(一年草)のように株立ちにはなりません。6月ごろには葉が黄ばんで枯れ、夏から秋は休眠します。

植木鉢で育てるときのポイント

夏の過ごし方がポイントです。植物の生長のためには葉を枯らさずに、できるだけ長く保つことが大切。花が終わったら薄い液肥を与え、夏はできるだけ風通しのよい明るい日陰で管理しましょう。2月から5月まで日なたで育てます。ちょっと和の雰囲気をもつ鉢に植えてじっくり楽しみたい花です。

こんな花から始めよう

花色の幅は狭いのですが花形の変化が多く、近年では八重咲きもあります。花の表と裏で色が異なる園芸品種も少なくありません。中国産のプリムラ・シネンシス(ステラタ系)は、ビロードのような葉と白い花が印象的。和の雰囲気を持ちながらも強健でよく増えます。

3.オダマキ(キンポウゲ科オダマキ属)

開花

4月中旬~6月はじめ

花の特徴
まっすぐに伸びた花軸に、ぱっと開いたガクとすぼんだ筒型の花びら、その中に黄色のおしべが見え隠れする完成された美しさが魅力的な花です。根元にまとまってつく葉も、すっと伸びた花をまるで取り囲むように立体的で涼しげです。本来は日本の山野草を園芸化したものですが、現在見かけるものの多くはヨーロッパ原産のアクレギアをもとにした西洋オダマキ。10月頃から地上部はなくなり、2~3月に発芽します。とくに地植えでは、必ず現れてくれる頼もしい花です。

植木鉢で育てるときのポイント
夏の過ごし方がポイントです。日が当たらないと絶えてしまう花ですが、夏は風通しのよい半日陰で管理しましょう。2年ほどしたら、太いゴボウ根を傷つけないように植え替えしましょう。

こんな花から始めよう
いろいろな種類を育てたくなりますが、交配しやすく、すぐにすべて同じものになってしまうので注意。下向きに咲く風鈴オダマキも可愛らしいですが、上(横)向きに咲く西洋オダマキのほうがずっと強健です。

4.ヒメシャガ(アヤメ科アヤメ属)

開花

4月中旬~5月中旬

花の特徴

日本全国に見られる山野草で、初夏にみられるアヤメを小さくしたような花は筋目が鮮明で、とても表情が豊かです。小さな体の割に大きな花はよく目立ち、細い緑の葉とのコントラストも綺麗。シャガと異なり、冬は地上部が枯れます。耐暑、耐寒性も強く、日本特産の山野草を育てたい人の入門編にもぴったり。極端な乾燥を嫌うので、水切れしないように管理しましょう。

植木鉢で育てるときのポイント
地下茎の先に新しい芽ができるので、表土から地下茎が飛び出してきます。2~3月上旬に根を付けて切り分け植え直しましょう。タネを取らない場合は、花が終わった花茎はカットしましょう。

こんな花から始めよう
薄い紫花と白花がありますが、紫花の方が強いようです。アメリカ原産のイリス・クリスタータは丈夫でよく増える強健種。背丈は変わりませんが葉幅が太く、青、白ともにきれいな花色。

5.雪割草(キンポウゲ科ミスミソウ科)

花の特徴

2月中旬~4月中旬

花の特徴

自生地の異なるミスミソウ、ケスハマソウ、オオスミソウなど、ミスミソウ属の植物を総称して雪割草(ユキワリソウ)とよんでいます。10㎝程の小さなカラダに、宝石のように美しい花をつける日本原産の山野草で、春真っ先にかぶさった雪を突き割って咲くことから、福寿草と並んで早春の花として人気があります。梅のような花は野生植物には珍しく多彩で、高さの異なるおしべがきらきらと輝き、とても印象的。冬は日なた、春秋は明るい日陰、夏は日陰というように、季節ごとに置き場を変えて光を調整しながら育てます。

植木鉢で育てるときのポイント

水はけをよくするために、4~5号のできるだけ腰高の鉢で育てます。山野草の中では、比較的肥料好き。花が終わり新芽が展開する4~6月と花芽が膨らみ始める9~12月には、月に1回薄い液肥を与えましょう。夏の水切れは禁物。夕方にたっぷり水やりします。古葉は年を越して新芽が展開するまで取らないようにしましょう。

こんな花から始めよう

変異の仕組みもある程度解明され、近年では新しい園芸植物としてマニアの注目を集めています。とくに新潟県を中心とした日本海側に自生するオオミスミソウは個体差が大きく、コレクターの多い人気種。値段と相談しながら、好みのものを買い求めましょう。

6.ケマンソウ(タイツリソウ)(ケシ科ゴマクサ属)

開花

4月~5月

花の特徴

ハート形のユニークな花が愛らしい中国、朝鮮半島に自生する山野草で、日本では花が釣り上げたタイに似ていることからタイツリソウとよばれています。深い切れ込みのあるモミジのような葉も立体感があって、花のない時期もきれい。白とピンクですが、ピンクには色幅があります。10~11月には地上部が枯れますが、暑すぎる場所では夏を待たずに地上部が枯れて休眠に入ってしまうこともあるようです。

植木鉢で育てるときのポイント

どちらかといえば地植え向きの花ですが、腰高の素焼鉢に植えて、午前中は日なたで午後は明るい日陰になる東向きのバルコニーなどで風通しよく育てれば鉢栽培も可能です。高温多湿には弱いですが、鉢の乾燥は禁物。冬でも週1回は日なたに出してたっぷり水やりしましょう。

こんな花から始めよう

室町時代には渡来し、古くから栽培されてきましたが、それほど多く栽培される植物ではありませんでした。最近はユニークな形の花や美しい葉が見直され、入手しやすくなっています。

夏の山野草

1.サギソウ(ラン科ミズトンボ属)

開花

7月下旬~9月はじめ

花の特徴

真っ白なサギがあたかも飛んでいるかのように見える球根性のランです。かつては日本各地の日当たりのよい低地の湿地に自生していましたが、自生地はわずかになっています。この花は生育中の日照量と施肥料によって外観ががらりと変わります。肥料は春の成長期と花後に与えるのが一般的ですが、回数を増やせば立派な姿にもなります。そういった手加減をすることで好みの花に出会えることがこの花の面白さです。花の咲いた球根はその年限りで、花が終わる頃には地下茎の先に翌年の芽になる球根が膨らみはじめます。サギソウは風通しのよい湿地の植物。花や葉のない冬も球根を育てるつもりで水を切らさないようにしましょう。

植木鉢で育てるときのポイント

水苔で育てるのが一般的。15㎝ほどの平鉢に、鉢の1/2~2/3くらい水苔を敷いて球根を置き、水苔でサンドしたり、土に植えた場合でも水苔などでマルチングして高温期に乾きにくい環境を作るとよく咲きます。夏のベランダやテラスでは人工芝などを敷いて水をまき、湿地を再現することで乾燥を抑制することもできます。

こんな花から始めよう

斑入りの葉が幾種類かあるだけで、花に関しては育苗が進んでいません。春植え球根として手に入りやすい山野草です。12月~3月に販売される球根を2~4月に植え付けます。

2.ウチョウラン(ラン科ハクサンチドリ属)

開花

6月~7月

花の特徴

花の形がちょうちょのように見える、小型でかわいい日本原産の野生ランで、初夏に一斉に花をつけ、長く花を楽しめるので人気があります。かつては日本各地の山地の崖や岩の多い急斜面に広く見られましたが、いずれの種類も過去のブームで採りつくされてしまい、現在野生の姿を見ることは困難です。小型で地植えするとほかの植物に負けてしますので、鉢栽培向き。春の芽が出始めたころから、風通しのよい、明るい日陰で育てます。球根になった冬の管理が重要。11月下旬には水やりを中止し、1週間ほど鉢のまま乾燥させてから凍結しない場所で管理します。3月中旬に水やりを開始して発芽を待ちましょう。

植木鉢で育てるときのポイント

自生地では岩場などに張り付いて生育しているものを直立させて栽培するので、根の付け根に水が貯まりやすく、株を痛める原因になります。水は鉢の周辺や株元に与え、株の上からかけな

いように注意しましょう。

こんな花から始めよう

盛んに交配・育種が行われた結果、園芸化が進み、野生のものより丈夫で育てやすく、花つきや花形、色彩のよい個体が手ごろな価格で手に入るようになりました。山野草の風情をもつものから鮮やかなものまで、かなり花によって雰囲気が異なります。

3.ホタルブクロ(キキョウ科ホタルブクロ属)

開花

5月下旬~7月

花の特徴

カンパキュラの仲間で、日本全国の山野に自生しています。基本色は淡い紫ですが、実生によって増えた株には白や濃い紫などもあります。提灯花という別名がある通り、提灯のことを火垂袋(ほたるぶくろ)大きな袋状の花は北半球に250種ほどが自生しています。暑さにも病害虫にも強く、育てやすい山野草です。

植木鉢で育てるときのポイント

何年も植えっぱなしで楽しめますが、花が終わると根まで枯れてしまい、わきにできる子株に翌年花をつけるので、中央だった花はだんだん端へ寄っていきます。3年に一度は大きな株を3株ほど5号鉢に植え、残りは植えてあった鉢に残して鉢増ししていきましょう。

こんな花から始めよう

シュウメイギクと並んで、とくに園芸品種が増えています。園芸店で購入できる品種はとくに旺盛に育つので、手がかからず、よく増えます。

4.シダ類

 

花の特徴

日本人なら誰もが感じる山の空気感や滴り落ちる水滴。シダ植物のもつさわやかで涼やかな印象は、日本人の胸のずっと奥に眠っている懐かしさなのかもしれません。日本はシダ類の宝庫で、たった一つの県にある種類がアメリカ全土の種類に匹敵するといわれるほど。新緑の明るい葉の美しさが気持ちを明るくしてくれます。シダ類はタネを作ることはなく、葉の裏の胞子や茎を伸ばして繁殖します。夏から秋の花の少ない時期に新しい芽を盛んに展開することで季節感を運んでくれます。

植木鉢で育てるときのポイント

水を切らさないで育てる印象ですが、水を多く与えるのは新芽が出始める5月中旬あたりから8月中旬あたりまで。10月から3月は控えめにしましょう。
根が植木鉢から逃げ出していくのもシダの特徴の一つ。根が外に伸びる種類は素焼き鉢で鉢表面からも給水できるものも。一般的には水分型待たれるプラスティックの方が育てやすい場合もある。

こんな花から始めよう

西洋シノブ(タバリア)毛で覆われたワイルドな根がかっこいい人気、苔玉仕立てのシノブ
トキワシノブ、ノキシノブ、ヒトツバ、イワオモダカ

秋の山野草

1.ホトトギス(ユリ科ホトトギス属)

開花

9月~11月はじめ

花の特徴

東アジアやフィリピンに自生する植物で、日本にも13種が自生しています。花に入った紫色のスポットをホトトギスの胸にある斑点に見立てて名がついた、名付け親に感心してしまう素敵な名前の植物です。ひっそりとした佇まいと6枚の花弁をもつ幾何学的な花が魅力。自生地は冷涼な崖や山野の日陰なのでとても丈夫。植木鉢で育てる場合も夏は根元に日が当たらないように育てます。立体的に生育するので空間の演出には最適です。上向きに咲くもの枝垂れするものなど種類も多く、白や黄花もある。

植木鉢で育てるときのポイント

乾燥しないように育てましょう。乾燥の激しいときは、葉水を与えたり、置き場の周りに打ち水をするなど、空気湿度を上げる工夫をしましょう。強い直射日光には当てないように育てます。

こんな花から始めよう

山野草店に出回る希少種こそ、植木鉢で育てたい。直植えすると弱るので、植木鉢のまま育てましょう。

2.ダイモンジソウ(ユキノシタ科ユキノシタ属)

開花

10月~11月

花の特徴

花びらの下の2本が長く”大”に見えることから名がつきました。日本には16種くらいが自生しています。山間部の水が滴るような岩場に生えているので、いかに暑く乾燥する夏を乗り切るかがポイントです。秋に開花するまで葉が次々に展開し、小さな苗のうちから花もよく咲きます。品種改良によってバリエーションは増えるばかり。コレクターの多い人気の山野草です。一年を通して明るい日陰で育てましょう。柔らかい葉はてんぷらやお浸しにも利用できるそうです。

植木鉢で育てるときのポイント

前年活躍した根は一年で役割を終えて腐るので、前年の根を整理してから植え直します。通常の鉢栽培に加え、石づけした寄せ植えも人気です。奥深い山の風景を思い起させます。

3.リンドウ(リンドウ科 )

開花

9月~12月

花の特徴

秋を感じさせる静かな佇まいの花です。ピンクや白など花色はありますが、リンドウに特徴的な濃い青色は引き込まれるような美しさで、ススキやカワラナデシコなどと寄せ植えするとと寄せ植えすると秋らしい一鉢になります。仲間は500種もあり、春咲きの品種もあります。難点はつぼみが咲かないまま茶色くなってしまうこと。花は晴れた日だけしか開花しないので日当たりよく管理し、水やりの時は花に水がかからないように注意すると上手に咲かせることができます。

植木鉢で育てるときのポイント

4~5月に2節ほど残して切り戻すと、枝数が増えて丈が低く開花させることができます。湿った山野に自生しているので、冬の乾燥は禁物。腐葉土などでマルチングすると安心です。

こんな花から始めよう

矮性のシンキリシマリンドウなどは比較的育てやすいので人気があります。

4.マツムシソウ(マツムシソウ科マツムシソウ属)

開花

8月下旬~9月

花の特徴

昆虫のマツムシが鳴くころに咲くのでこの名がつけられていますが、花の名前からするとスカピオサの方が知られているかもしれません。日本産のこの仲間には、本州四国の高原で見られるタカネマツムシソウや北海道、東北で見られるエゾマツムシソウ、関東地方の沿岸部で見られるソナレマツムシソウがあります。秋の柔らかに波打つ花と切れ込みの深い葉はとても涼やか。ソナレマツムシソウを除いてすべて二年草ですが、ヨーロッパには宿根性の種類があります。一年を通して日当たりの良い場所で育てましょう。

こんな花から始めよう

6号くらいの鉢に、桐生砂や日向土、あるいは山砂を混ぜて植え付けます。

こんな花から始めよう

はじめての栽培では、クモイマツムシソウ(スカピオサ・アルビナ)はコンパクトで丈夫、花期も長いのでおすすめです。

山野草にぴったりな植木鉢とは?

野にある花を野にあるように咲かせることが好まれる山野草には、風情を保つために苔や流木、岩石がよく利用されます。自然の景観を作り出す
飾り気がない中にもちょっとおしゃれな要素を追加しよう。

山野草にぴったりな植木鉢ランキング

トゥーリア12 ホワイト釉

土色そのままの焦げ茶色の無塗装部分とハンドメイドで着色した光沢のある白地部分のコントラストがきれいな浅鉢です。土色にちょっとモダンな要素が追加され葉だけの時期もきれい。雪割草など小型の花の美しさも映えます。

アマテラポット

細かな土を使って焼き上げた小型ポットで、幅広の帯のカラーで印象ががらりと変わります。ゆがみのない美しい仕上がりはジャパニーズクオリティの証です。3号、4号

カッソル オーブ

打ち出しのコンクリートのような質感の中型ポットで、深く温かみのあるカラーは主張しすぎることがく、とてもナチュラルに仕上がっています。丸みを帯びた柔らかなデザインが山野草によく似合います。