サボテンをかっこよく見せる植木鉢、サボテンの花を咲かせるコツとは

鉢植えでサボテンを育てよう!

観葉植物にない、生命力あふれるフォルムがサボテンの魅力です。
多肉植物の一種ですが、種類の豊富さとその存在感で「サボテン」として、一人歩きしています。
インテリアとしても大変人気があり、表情の豊かさ、こびない力強さが男心をも虜にしているのかもしれません。
ゆっくり生長するものが多く、のんびり育てられるところも人気の理由。
本記事ではサボテンの特徴やサボテンを育てるときのポイント、サボテンをカッコよく演出する植木鉢を厳選してご紹介します。

サボテンってどんな植物?

サボテンとは

サボテンは体の95%以上が水分と言われています。
大きなサボテンの場合は、水を一年あげなくても枯れずに生きられるものもいるほどです。
日本でも戦後「砂漠は生きている」というディズニー映画をきっかけに大流行した時期があり、サボテンは案外、古くて新しい植物なのです。

サボテンの特徴


メキシコを中心に南北アメリカ大陸に2000種類以上が自生する多肉植物の代表格で、実は多肉植物の大半はサボテン科の植物です。
トゲのないサボテンもありますが、サボテンとよばれるためにはトゲの元の部分に刺座がなくてはなりません。
多肉質の部分が茎で、トゲは葉が形を変えたものという説もありますが、枝が形を変えたのものという説の方が正しいようです。
雨が少ない砂漠で水分を貯め込んだ肉厚の体は動物たちの水分補給のためには格好の標的。
サボテンのトゲは蒸散を防ぐとともに、食べられないために独自に進化した姿なのです。

サボテンの種類

多肉化した茎の形によって、団扇(ウチワ)サボテン、柱サボテン、球サボテン、森林性サボテン、綴化(てっか)サボテンに分かれます。


団扇サボテン 扁平な形の茎をもつサボテン
動きのあるユニークな形がミニサボテンでも人気です


柱サボテン 柱のような形状のサボテン
サボテン科の大部分を占めます
大型になるとダイナミック


球サボテン
 球形または樽形のサボテン
サボテンの中で、最も人気のある形です


森林性サボテン
 風通しのよい林で、樹木や岩に着床しています
観葉植物のようなやわらかな雰囲気です


綴化サボテン
 生長点が多く、不規則で個性的な形になります

初心者必見!サボテンの正しい育て方

サボテンの選び方


サボテンはガーデンセンターや花屋だけでなく、今は雑貨店などでも買うことができます。
光いっぱいの明るい店内ならば心配はありませんが、暗い場所にあった時間が長いほど間延びし、色もあせてしまいます。
乾きすぎたり、水を与えすぎたことによって根がダメージをおっていると、その後の生育に影響する場合もあります。
サボテンを選ぶときは、なるべく入荷したての苗を選ぶことが大切です。
また、サボテンは個性的な品種だけに、出会いは一期一会です。
何度も店に足を運んで、これはと思ったときは購入した方がよい場合も多々あります。

サボテンの植え方

土と鉢を準備します。
鉢は素材よりも大きさが大切です。
大きすぎると過湿の原因になりますので、植わっていたポットの一回り大きな鉢を使いましょう。
肥料入りの専用用土や観葉植物用土を使うと手軽に植えつけできます。

サボテンの置き場所

日当たりのよい場所で育てます。
サボテンの特性でもある「トゲ」を美しくキープさせるためには、日光に十分に当てて育てます。
室内で育てている場合も、暖かくなってきたら屋外に出して、しっかりと光に当てましょう。
急に強光線に当てると葉焼けすることがあるので、弱い光のうちから徐々に慣らしていきましょう。

サボテンの水やり

生育期である春~夏は一週間に一回を目安に水やりします。
秋には2週間に一回、冬には一ヶ月に一回と、寒くなるにつれ間隔を伸ばしていきます。
水をあげなくてもいいというイメージがありますが水分は必要です。
水不足になるとカラダにしわが寄るので、そのタイミングで与えると過湿を防ぐことができます。
小さいほど水切れにも過湿にも弱いので、株をよく観察しましょう。

サボテンの肥料

ゆっくり生長するので、肥料はあまり必要ありません。
植え替えの時に肥料分がある土を使う場合は、その程度でかまいません。

育て方のポイント

サボテンの生育する砂漠地帯は昼は暑く、夜は寒い一日の寒暖差がとても激しい場所です。
生育タイプは多肉植物の夏型とほぼ同じです。
暑い時期にしっかり光に当てることで、株は強くなっていきます。

●年間を通してしっかりと日に当てて育てます
●生育期はしっかり水やりしましょう

サボテンの花を咲かせるコツは?

サボテンの花を咲かせよう


サボテンは成長が遅く、じっとしているように見えます。
サボテンは発芽してすぐに葉が枯れてしまい、見える部分が茎だけなので変化がわかりにくいだけで、生長と休眠を繰り返して少しずつ大きくなっているのです。
そんなサボテンの変化を一番感じることができるのが花が咲いたときです。
サボテンはタネで増えるので、花が咲かないサボテンはありません。
その透明感のあるキラキラした美しさはサボテンを育てる楽しみの一つです。
ここでは、サボテンの花を咲かせるコツをわかりやすくお伝えします。

サボテンに花を咲かせる3つのポイント

サボテンは株が充実したときに花を咲かせます。
花が咲くまでに50年という長い年月がかかるものもあり、人工では作ることのできない自然界のダイナミックで厳しい環境を経ないと咲かない種類もあります。
小さいうちから花を咲かせるものもありますが、球サボテンで直径40cm、柱サボテンで2m以上などかなり大きくならないと咲かない種類もあります。
それは品種による違いであって、育て方が悪いわけではないのです。
花を咲かせる1つ目のポイント、それはよく咲く品種を選ぶことです。
例えば、マミラリア属のラウィーや月影丸、ノトカクタス属の小町などの「花サボテン」です。
花を咲かせる2つ目のポイントは、季節のメリハリをしっかりつけて育てることです。
サボテンは水を貯め、光合成をして盛んに栄養を蓄えてカラダをつくる時期と、凍ってしまわないようにじっと寒さに耐える時期があることをお伝えしました。
生育期には日光と水分を十分に与え、休眠期には水やりを最小限にして、しっかり休ませることが大切です。
3つ目のポイントは1~2年に一回は植え替えをすることです。
多肉植物を植え替えたことのある方は、多肉植物は植木鉢から上に出ている大きさのわりに根の量が多くて、意外と長いなと感じられたのではないでしょうか。
植木鉢の中が根でいっぱいになると水切れが起きやすくなり、生育が悪くなります。
植木鉢という限られた空間の中でも伸び伸びと育つことで、よい花を咲かせるのです。

サボテンに最適な植木鉢とは

サボテンほど、プラスチック鉢から植木鉢に植え替えたときの印象が変わる植物はないかもしれません。
お洒落な鉢に植えた途端、何気ないサボテンが見違えるほど素敵に見えます。
もともとのビジュアルがかっこいいので、シンプルで無機質なポットほどその個性が生きるかもしれません。
いろんな環境を乗り越えたような、いびつなサボテンがコンクリートの素材の植木鉢に植わっているだけで、哀愁すら感じさせる独特の雰囲気が出ます。
一方で植木鉢もサボテンの生命力に負けないくらい存在感のあるものを選んで、インパクトのある一鉢にすることもできます。
サボテンの自生地を思い起こさせるような岩や石、土などの自然界に存在するニュアンスのあるテクスチャーは、サボテンの生命力あふれる表情を生き生きと引き立てます。
サボテンの個性を生かす植木鉢は、ずばり素材感です。
 10cm以上のプラスチック鉢に植えられた、ある程度成長したサボテンの場合は是非、デザインにもこだわって鉢選びを楽しんでください。

サボテンにぴったりな植木鉢ランキング

モスポット
ラフなつくりは通気性抜群です。
長年使いこんだような味わいが魅力で、アンティーク調にまとめたいときにもぴったり。
シリンダータイプは、ずどんとしたデザインがどんなサボテンのフォルムにも合わせやすく、安定感も抜群です。

クリーパ
和テイストを感じさせる落ち着いた色合いと、ランダムに入るヒビが焼き物らしい味わいのポットで、花サボテンのような可愛い雰囲気のサボテンがよく映えます。
需要の多い3.5寸と5寸のポリポットにぴったり合うサイズです。

コルテス キューブ
切り出した石のような質感がかっこいいポットで、サボテンをスタイリッシュに演出します。
見た目には重量感がありますが、実はとても軽量で扱いやすさも◎。
中~大型のサボテン向きのサイズです。

ルシオ
コンクリートのような質感と、内側のちらりと見える鮮やかな差し色がお洒落で、接ぎ木サボテンは色に合わせて内色を選ぶと引き立てあってとても綺麗です。
別売のポットスタンドを使えば、面白い演出ができそうです。

アイアンスタンド
植木鉢の高さを変えて、おしゃれにスタイリングできます。
ご紹介したルシオにも利用できます。
室内はもちろん、野外でも使用可能です。