鉢植えで挑戦!レモンの木の植え方と育て方

実は簡単!レモンを育てて楽しもう!

レモンの蜂蜜漬け、塩レモン、レモン鍋。
レモンを使った沢山のレシピが、お菓子作りやお料理のレシピ本など、色々なところで紹介されています。

レモンの栽培と聞くと一見難しそうと身構えてしまう方も多いのではないでしょうか。
実は、レモンは鉢植えでもとても簡単に育てることが可能です。
しかも、自家受粉なので1本だけでも実が付きます。

国産レモンの旬は、産地にもよりますが一般的には10~12月
コツさえ掴めれば毎年実を収穫し楽しむことが出来ます。

さらに、見た目もおしゃれでおいておくだけでも絵になる。今とても人気の植物です。
風に吹かれてふんわり香る甘酸っぱい匂いを楽しみながら、国産レモンを育ててみませんか?

レモンってどんな木?

ミカン科ミカン属の常緑低木。
樹木もあまり高くならないので、家庭で育てやすい果実の一つです。

レモンの木は温暖な気候でよく育つため、夏は外で管理、寒さには弱いので、冬の間は霜に当たらない場所へ移動させます。
寒い地域の場合は、日当たりの良い室内で管理をすると良いでしょう。
季節によって育てる場所を帰る場合は、移動が楽な植木鉢での栽培がおすすめ。

レモンの木は「日光が大好き。たっぷりの水を欲しがっている」という事を意識して育てましょう。

初心者にもおすすめしたいレモンの木の選び方

鉢植えする場合は7号以上がおすすめ。
早く実の収穫を楽しみたい方は4年以上の大苗を購入しましょう。

苗木の選び方

  • 葉がたくさんついた苗木を選ぶ
  • つややかな綺麗な濃いめの緑をした葉のものを選ぶ
  • 幹が太く枝が多い苗木を選ぶ

土地の気候にあった品種を選ぼう!おすすめのレモンの品種

リスボン

日本で一番栽培されているのがこのリスボン。
レモンの品種の中でも寒さにも暑さにも強く、気温の変化が激しい日本では最も育てやすいと言えるでしょう。
実付きもよく収穫しやすいので、初心者さんにおすすめの品種です。
酸味の効いた口当たりスッキリな味わいです。

ビラフランカ

果実の形は細長いボールのような、少しふっくらしたまるび帯びた形をしています。
こちらもトゲが少なく果実に傷がつきにくいのが最大の特徴。
「瀬戸内レモン」は、ビラフランカの系統です。耐寒性はやや強いのも日本で管理しやすい品種です。

マイヤー

レモンとオレンジの自然交雑で生まれた品種。
また酸味も少なくまろやかで、果皮が薄く苦味も少なく、香りもやや甘い香りがします。
一般的なレモンと比べると、やや小ぶりで表面もつるっとしています。
苗を植えてから収穫までの期間も短いため、早めに収穫を楽しみたい人におすすめの品種。
耐寒性が強く、結実がよいので初心者さんにもおすすめです。

レモンの木の水やり

レモンの木を育てる上で最も重要と言っても過言ではないのが「水やり」です。
レモンの木は、常に湿り気のあるくらいを好みます。
土が乾いていたら、一度にあふれんばかりのお水をあげましょう。
鉢の下から水が流れ出るくらいはあげます。

鉢植えの場合は水はけが良いので、夏場などの暑い時期には、乾かし過ぎないように、毎日チェックしましょう。
特に6月~8月は果実作る準備期間ですので、水々しいレモンを栽培するにはたくさんの水が必要です。
土を乾かさないように管理しましょう。

レモンの木に適した鉢・場所選び

場所選び

レモンは日当たりが良い場所を好みます。
最低でも半日以上は日当たりが良い場所に置きましょう。
また、あまり強い風が吹く場所は、葉が落ちてしまい実がなりにくくなってしまいますので避けましょう。

レモンの耐寒性は、カンキツ類の中でも最も低いので、冬に気温が低い地域では、日当たりの良い室内で育てましょう。
夏は屋外、冬は室内で育てる場合は、受け皿も用意しておくと◎。

鉢選び

レモンの木は通気性と保湿性のある鉢を好みますので、購入して植え替えシーズンに入ったら、レモンの木の性質にあった鉢に植え替えるとよいでしょう。

レモンの木の植え付け・植え替えの適期は3~4月です。
遅くても6月下旬までには植え替えしましょう。

素焼鉢

素焼鉢は、通気性、排水性、保温性ともに抜群ですので、おすすめです。
排水性にすぐれている分、水をよくほしがるレモンの木を育てる場合は、まめに水をやる必要があります。
移動する際重たいのが難点。
鉢の下にプラントムーバーなどを敷いて置くと良いでしょう。

プラスチック鉢

保温性には優れていますが、通気性や排水性はよくありません。
そのため、冬場などは特に水をやりすぎて根腐れをしてしまわないように注意が必要です。
あまり水はけが悪い場合は、プラ鉢の側面の半分から下に排水のための穴を何箇所か開けておくと良いでしょう。
安くて軽いので、持ち運びは楽々。
より良い日当たりを好むレモンの木に、環境のよい場所にすぐに移動させてあげれるメリットもあります。

肥料

レモンの肥料は3月、6月、10月の3回。
油かすか緩効性肥料を施します。
ホームセンターなどで「カンキツ用の肥料」も販売されていますので初心者の方はそちらをお使いいただくと良いでしょう。

苗の大きさや鉢の大きさによって与える量も違います。
肥料はあげすぎも根が傷んでしまうので、必ず規定量を守って施すようにしてください。

防除

レモンを栽培する上で必要不可欠なのは、病害虫チェックです。
マメにチェックをしても病害虫が発生してしまう場合があります。
新芽や花、特に弱った木に病害虫は発生しやすいです。
害虫を見つけると葉を摘んでしまいがちですが、なるべく摘まないように、害虫だけを駆除しましょう。

レモンに付きやすい代表的な虫:アブラムシ、ハダニ、カイガラムシ、ハモグリガ、アオムシ

見つけたら他に被害が広まらないうちに、すぐに駆除しましょう。
新芽が出始めたら病害虫がついていないか特に注意し、しっかり観察しましょう。

また、葉だけでなく、木の幹もしっかり観察しましょう。

ゴマダラカミキリムシという虫は、木の根元に卵を産み付けます。

木の根元に近い場所の幹などに穴が開いているのを見つけたら、穴の中にカミキリムシの幼虫がいる可能性が高いです。
幼虫がいると木の粉が吹き出してきます。
幼虫が根本を食べてしまいますので、細長い棒で突いて駆除するか、防除剤を定期的に散布してください。

レモンの花

レモンは、春から秋にかけて、白くかわいらしい花を咲かせます。
しかし、樹が疲れてしまうため、夏実、秋実はすべて芽が出た時点で指で摘み取ってください。

春実は、葉20~30枚に1果程度を目安に摘果します。

レモンは生理落果が終わった7月中旬以降に摘果という作業を行います。
7月中旬前に摘果をしてしまうと、生理落果によって残しておいた果実もなくなってしまい、収穫できなくなってしまう可能性があります。

生理落果:樹体が健全に維持するために、多く着きすぎた果実を自然調節する現象

剪定

レモンの木を剪定することで、新芽を吹かせることで、実付きを良くすることができます。
レモンの木の剪定は、基本的に2~4月に行います。

植え付け3年までは、病害虫の被害が出た枝だけ切り落としていき、その他の枝は放任して自由に枝を伸ばします。

植え付けたあと3年目以降から、木を観察し、風通しや枝や葉で日当たりが悪くなってきたなとおもったら剪定をしていきましょう。

剪定方法は開心自然形仕立て。

地上から垂直方向に伸びる枝を将来の主枝候補にし、3本伸ばし、他の枝はハサミやのこぎりでカットしていきます。
主枝の真ん中くらいに出ている元気のありそうな枝は先端を少し切り戻しましょう。

植え替えを動画でご紹介

レモンの木は、最低でも3年に1回は植え替えをしなくては、根詰まりを起こし枯れてしまうことがあります。植え替えの時期になったら一回り大きな鉢を用意して植え替えましょう。
植え替え適期:3~4月(遅くても6月下旬までには植え替え)

用意するもの

レモンの木の植え替えに必要なもの
  • レモンの木
    (今回はΦ30cmのプラ鉢に入ったマイヤーレモンを使いました)
  • 用意したレモンの木より一回り大きな鉢
    (今回は口内寸33cmのL13号の鉢に植え替えました)
  • 手袋
  • スコップ
  • 割り箸などの長い棒
  • 鉢底ネット
  • 鉢底石
  • 培養土

動画で分かる!レモンの植え替え

動画で紹介した植木鉢と受け皿

カッソル オーブ
カッソル ソーサー
和洋どちらにも合うナチュラルモダンな鉢カッソルシリーズ。
耐久性に優れた材質なので、屋外ではもちろん、室内でもソーサー(別売)を使用しお使いいただけます。季節によって置き場所を変える可能性の高いレモンの木にとてもおすすめの植木鉢です。

レモンにぴったりな植木鉢ランキング

カルモー FR1
肉厚なテラコッタなので、風通しのよい場所でも安定しています。
水はけや通気性もよく、レモンの好む環境とマッチします。
中型~最大109cmまでサイズバリエーションも豊富なので、好みのサイズが見つかるはずです。

テラアスタ シーリス
モヤがかかったようなアンティークの風合いがお洒落で、土も十分に入るので安定感も抜群です。
レモンのような株立ち樹形によく似合います。

イタリアンテラコッタ シリンドロ
飽きのこないシンプルなデザインのテラコッタポットで、シリンダー型のどっしりとしたフォルムは強風にも強く、安定感があります。
小型~大型サイズまで、豊富なサイズバリエーションが揃います。

プラスタ ナーセリー ポット
大型で軽量のプラスチックプランターシリーズ、プラスタ。
その中でも、ナーセリー ポットはハンドル付きで、持ち運びしやすくとても便利。
根が伸びるための深さも十分あるので、レモンにはぴったりです。

プラントムーバー
大型ポットを負担なく、簡単に移動できます。
伸縮可能(外寸33~40cm)でキャスターはストッパー付です。
耐荷重は約80㎏。