Gardening Tip For December ブーケみたいな寄せ植えを作ろう!華やかに生まれ変わったハボタンの魅力

種類が豊富なハボタンでお洒落な寄せ植えを作ろう!!

小さくて愛らしい姿から、今では冬の寄せ植えの定番アイテムの一つになっているハボタン。
かつては大株を花壇や鉢に植えて楽しむのが一般的でしたが、矮化剤の利用や品種改良により小型化が進み、3号程度のビニールポットで小さく仕立てられたものが主流になっています。
和風のイメージが強く、何となく地味なカラーのためか、初期にはお正月の寄せ植えに使われることが多かったハボタンですが、色のコントラストがはっきりした品種が改良されたことで、花壇だけでなく、鉢植えや切り花といった新たな可能性が広がっています。
洋風の寄せ植えにも使いやすく、相性のよいパンジー、ビオラ、プリムラと一種に冬の寄せ植えにしたり、コニファーの根元にアイビーやエリカと一緒に植え込んでクリスマスアレンジを楽しむなど、楽しみ方はさまざま。
ハボタンの色づく葉はボリューム感があるので 植え込むだけで空間が華やぎ、寄せ植えの表情がより豊かになります。
最近はシックな黒葉や輝くような光沢のある品種、芸術的なアンティークカラーなど、バラを彷彿させるほどに上品で高級感のある品種も登場しています。
今年の冬は魅力的になったハボタンで花束のような寄せ植えを作ってみませんか。
この記事ではハボタンの特徴と、ハボタンを使ったブーケのような寄せ植えをつくるポイントをお伝えします。

ハボタンの特徴

ハボタンは、夏にタネをまいて生長させ、寒くなって色づく葉を冬から春にかけて観賞する植物です。
ヨーロッパでキャベツの仲間である非結球性ケールから改良され、日本には江戸時代に食用として渡来しましたが、その後は観賞用として改良され、とくに矮性の品種は日本で品種改良が進められてきました。
ハボタンは耐寒性がとても強く、寒くなるほど花色がよくなる花材で、とにかくローメンテナンス。
実は、発色してくる11月頃には成長が止まり、半ば休眠している状態なのです。
この休眠が、今回提案するブーケのような寄せ植えができる理由です。
切り花と違い、育って形が変わってしまうという制約がある寄せ植えですが、メインの植物をハボタンにすることでぎっしりと詰まった植込みができ、しかも春まであまり形が変わらずに観賞できるのですす。
また、ハボタンは、植える角度で見栄えが全く違ってきます。
普通の植物はポットに植えてあった土の高さと新しい土の高さが同じになるように植え込みますが、ハボタンの場合はそのように植えるとふんわりと開いた葉が上向きになり、横からみると傘をさしているようになってしまいます。
植木鉢の縁に行くほど角度をつけて斜めに植えて、しっかりとボリューム感を出すことがハボタンをきれいに見せるポイントです。
春に分枝した姿を「踊りハボタン」として楽しみたい場合は2月以降、月に一回ほど液体肥料が必要ですが、一年草として楽しむ場合は追肥の必要もありません。

ブーケのような寄せ植えとは

ブーケで一番に思い浮かぶのは、やはりブライダルブーケ。ドレスには欠かせない名わき役です。
ブーケは一番美しい時の花を様々な種類と色からチョイスして基本形に仕上げます。
世界中から花材を集めることができるので、季節感はあるものの、テーマによって花合わせ、色合わせが自由にでき、野花から豪華で華やかなものまで作ることができます。
寄せ植えをつくるときも、色合わせと立体感はブーケがお手本!
憧れのブーケを植木鉢で表現するつもりで、まずはイメージするブーケを探しましょう。

ブーケのような寄せ植えをつくるポイント

  1. 目指すブーケはハボタンの色目を生かす
    ハボタンは白系、赤系、緑(色づき後が緑)です。
    この色味が中心のものが作りやすくておすすめです。
  2. 花、葉、実の構成要素をチェック
    ブーケらしい立体感は、花、葉、実の3つの配置で決まります。
    形状はちょっと違っていても、馴染んでいれば大丈夫です。
  3. 足りない要素は造花で補う
    ブーケの中心は花。取り囲むように葉があり、アクセントに実を取り入れることが多くみられます。
    足りないフォルムの花や実は、造花をガーデンピックのように使うことで補えます。

今回の寄せ植え

ハボタンの寄せ植えを楽しむ時におすすめのアイテム

テラアスタ リゲール
モヤがかかった表情とふっくらとしたラインがやわらかな印象のポットで、草花をエレガントにまとめます。
寄せ植えには9号がおすすめです。

テラアスタ ベーガ・ロー
リゲルと同じアンティーク加工が施されたロータイプのポットで、植えやすさも◎。寄せ植えだけでなく、こんもり樹形の植物との相性も抜群です。

トランスプランター
水平のシャベルでは手首に負担のかかる土入れや穴掘り作業。
トランスプランターはグリップからヘッド部分にかけて角度をつけ、植木鉢のような狭い場所での土の出し入れがとても楽に行えます。
握りやすい木製グリップとしっかりとした厚みのあるステンレス素材はゆがむことなく長く愛用できます。

コンポストスコップ
両手ですっくたような丸みのある形状のスコップで、多めの土やたい肥を移動するのにとっても便利です。
グリップとヘッド部分をしっかり固定する工夫がされているので、ぐらつきなく使用することができます。