植木鉢でバラを育てよう!
その存在感、優雅な美しさと可憐さ、素晴らしい香りがバラの魅力です。
世界中で愛され、ガーデニングを楽しむ人にとってはあこがれの存在です。
年間スケジュールが決まっている堅苦しいイメージがあるからでしょうか、バラ作りは手がかかる、場所選びや病害虫が大変とあきらめている人も多いのではないでしょうか。
でも、バラは鉢植えにすることで、案外気軽にベランダなどのちょっとしたスペースで育てることが出来ます。
花を楽しむ目的であれば、そんなに神経質になる必要はありません。
立派な幹を作ろう、樹形を整えようと気負わずに、とにかく素敵な花に出逢うことを楽しみに育てませんか。
本記事ではバラの特徴や植木鉢でバラを育てるときのポイント、鉢植えで育てるメリットや、バラをおしゃれに演出する植木鉢を厳選してご紹介します。
バラってどんな花?
バラとは
バラはもともと中国南西部や日本などアジアに自生していた植物で、紀元前3000年頃のメソポタミア地方では、すでに薬用として栽培されていました。
香水として利用されるだけでなく、その完成した美しさから絵画のモチーフとしても親しまれてきました。
美しさへの追及が今の多彩なバラを生み出し、今では「花の女王」として最も人気のある植物のひとつになっています。
バラの特徴
バラは3月頃から生育をはじめ、伸びた枝に5月頃に花を咲かせ、晩秋になると葉を落として休眠に入り、また春になると芽が動き出すというライフサイクルをおくっています。
種類はとても多く、作出された時期、樹形、咲き方や香りなど、さまざまに分類されます。
バラの品種
樹形別に大きく分けると4種類に分類できます。
ブッシュ:自立してこんもりとした形にまとまる
シュラフ:いったん直立してから枝先が下がり、緩やかにアーチ状になる
つるバラ:枝がつる状に長く伸びる
ミニバラ:樹高50cm前後のコンパクトなバラ
鉢植えではミニバラしか育てられないとあきらめてはいませんか?
花が10~14cmの大きなバラも樹高さが1.5mほどにおさまれば、6号~8号鉢でも十分に育てられます。
10号以上の大鉢なら可能な品種も格段に増え、つるバラにも挑戦できます!
バラを鉢植えで綺麗に咲かせる育て方
バラ苗の選び方
はじめてのバラを選ぶときは、置くスペースにサイズが合うか、日照や風通し、その地域の気候に合っているのかをポイントに選びます。
でも鉢で育てるのであれば移動ができるので日照や風通しは案外クリアできます。
秋から冬に出回る「大苗」を選びましょう。
大苗は夏から冬に接ぎ木し、一年後の9月末頃から3月まで出回ります。
数ヶ月しか育てていない「新苗」より大きく育っているので、少し価格は高くなりますが育てやすさは格段に違います。
花が咲いている花苗を購入した場合は、花が終わったら花軸をカットしましょう。
無駄な栄養を使わずに、次の花の準備ができます。
バラの植え方
土と鉢を準備します。
土は慣れてきたら苗の大きさなどで通気性を考慮した配合ができるかもしれませんが、まずは手軽に肥料の入った園芸培養土を使って植えつけましょう。
植わっていた鉢の二回りほど大きな鉢に植えつけましょう。
バラの置き場所
日当たりのよい場所を好みますが、一日に3~4時間でも日に当たれば十分生育できます。
真夏は風通しのよい半日陰、秋~冬は雨の当たらない軒下が最適です。
バラの水やり
年間を通して水やりが必要となるので、表土が乾いたらたっぷり与えます。
水は好きなので、晴れて暖かい日の午前中にしっかりと。
土からの跳ね返る水が病気の原因となることがあるので、葉や枝に水がかからないように注意してください。
時間は午前中に与え、夜には乾くような水やりがベストです。
秋の花は8月の水やりがポイント。
しっかり与え、水切れしないように注意しましょう。
バラの肥料
3~10月は月に一回程度、置き型肥料や液体肥料を与えます。
鉢栽培では休眠中の肥料(寒肥)は必要ありません。
育て方のポイント
●育てやすい苗を選びましょう。
●日当たりと風通しのよい場所で育てましょう。
●水やりは「午前中に」「静かに」「根元に」「しっかりと」与えましょう。
植木鉢でバラを育てるメリット
場所を選ばず楽しめる
花が一番キレイなときに一等地に手軽に移動できます。
花の咲く時期は限られます。
咲いているときに玄関先やテラスの最前列で美しい花を楽しむことができます。
そして、その場所に合っているか「試し植え」ができます。
一度庭に植えてしまうと移植は困難です。
また、地面のないベランダや玄関のポーチからフェンスに絡ませることもできます。
花が咲きやすく、取り扱いも楽に
植木鉢に植えて生育が抑えられることで適度な樹高に育ち、取り扱いがとても楽になります。
植物は根がしっかり張ってこないと花が咲きにくいので、根が回りやすい鉢栽培では花が咲きやすくなります。
様々な品種が楽しめる
一度にたくさんの品種を育てることができます。
バラに対応する6号、8号、10号の深鉢は場所もあまり選ばない大きさです。
バラ栽培に慣れたら、新たな品種に挑戦してみましょう。
バラに最適な植木鉢とは
優雅な美しさと可憐さをもつバラには、アンテイークテイストのふくよかで装飾性のあるおしゃれなポットがおすすめです。
バラはそのままでも十分絵になる存在ですが、鉢とのバランスがぴったりと合った時の美しさは、他の植物には見られないほど完成されています。
ポットにもこだわりがいのある植物ですので、素敵な組み合わせをじっくりと探していただけたらと思います。
乾きやすい場所で、こまめな水やりができない場合は保水性のある釉薬がかかったタイプを選択することもできますが、適度な通気性のある材質の方が蒸れにくいので、バラを栽培しやすい鉢環境です。
素焼き鉢は、粘土を焼成して作られているので、表面が多孔質で空気や水分を通しやすいくバラには最適です。
日当たりのよい場所を好むバラにとって、蒸発するときの気化熱によって鉢内の上がった温度も放出されるので、高温による根痛みが軽減されるメリットもあります。
また、ポットフィートなどを使って鉢を地面に直接置かないことで、風通しや水はけもよくなります。
バラが病気になるリスクの軽減にも役立つので、揃えておきたいおすすめのパーツです。
バラに適するポットの形状は、口径と高さが同じサイズである普通鉢~中深鉢です。
樹高のあるバラほど深さは必要になりますが、あまり底がすぼまったものは根の形状からも安定性からも避けたほうがよいかもしれません。
つるの長さが1.5mほどまでならば6~8号鉢でも大丈夫ですが、10号以上の鉢であれば育てられるバラの品種は格段に増えます。
バラにぴったりな植木鉢ランキング
ウィトン 980 赤土(白土焼付)
ラフに塗り付けた白泥の風合いが使い込んだアンティークのようで、バラの雰囲気にぴったりです。
どんな花色にも合わせやすく、オベリスクなども設置しやすいデザインです。
バラに使いやすい8号、10号、13号のポットです。
テラトープ ラウンド
ショコラテラコッタのポットで、モダンなデザインがバラを引き立てます。
オレンジがかったテラコッタ色では可愛すぎてしまうエレガントなバラにもよく合います。
高温で焼きしめた、寒冷地にもオススメのポットです。
バラに使いやすい7号、10号、12号のポットです。
テラアストラ ベーガ
モヤがかかったような表情とふっくらとしたラインがバラのやわらかな雰囲気とよく合います。
こんもり樹形のバラとの相性は抜群で、エレガント感が高まります。
大きく育つバラにも使える9号、13号、17号のポットです。
テラコッタ E-30
オレンジが強めの明るいテラコッタ色で、丸みのある絶妙なフォルムとシンプルさは、どんなバラにも合わせやすく、とにかく使いやすいポットです。
水や空気の通りもよく、じめじめした環境を嫌うバラにはぴったりです。
バラに使いやすい6号、8号、10号のポットです。
ポットフィート W7
ラウンド鉢にもスクエア鉢にも合わせやすいチーズ型のポットフィートです。
水はけや通気性、害虫の侵入防止にも効果的です。
鉢と同じ焼付で仕上げたものをご用意していますので、ポットと揃えるとおしゃれです。