アジサイにぴったりな植木鉢!アジサイの育て方からかんたん剪定まで

鉢植えでアジサイを育てよう!

庭に落ち着いた佇まいと風情あるシーンを演出・・梅雨のうっとうしさを忘れさせてくれる、しっとりとした美しさ・・そんなアジサイの原風景はもちろんアジサイの一番美しい姿 ですが、アジサイの魅力はそれだけにとどまりません。
目を引くカラーバリエーションや華やかで繊細な花が続々と生まれ、季節がぴったりとはまる「母の日」では、カーネーションをすでに出荷数で上回る人気の鉢花になっています。
また、アメリカ生まれの品種の中には、アジサイの常識とかけ離れた、暑さに強く、乾燥を好む品種も登場してきて、アジサイの魅力は高まるばかりです。
本記事では、そんなアジサイの魅力や育て方、アジサイに最適な植木鉢を厳選してご紹介します。

アジサイってどんな花?

アジサイとは

アジサイは日本の自生種で、万葉集にも登場する古くからなじみのある植物です。
日本固有のヤマアジサイが江戸時代末期から明治にかけてシーボルトによってヨーロッパに渡り、改良されて里帰りしたのが西洋アジサイ(ハイドランシア)です。
実は「七変化」ともよばれるアジサイは、花色が変わることが心変わりを連想させ、古い考えの社会ではあまり好まれてこなかった歴史があります。
華やかな花への転身が、そんなアジサイにも明るい光を与えてくれたといえます。

アジサイの特徴

アジサイは11月~3月上旬頃まで休眠状態で越冬し、暖かくなる3月半ばから葉を生長させ、5~7月に開花し、花を枯らして9~10月には来年の花芽をつくる準備に入るというライフサイクルを送っています。
アジサイの一番の特徴は、土の酸度によって花色が変化することです。もともと花色が気に入って買ったのに、ブルーがピンクになってしまったという話をよく耳にします。鉢栽培では土や肥料を工夫することで、簡単に酸度調整ができ、花色がコントロールできます。庭植えでは、そばにある他の植物にも配慮が必要になりますが、鉢栽培では気兼ねなく調整することができるのです。

アジサイの品種

アジサイは大きく5つの系統に分けられます。

◆ ガクアジサイ

花や光沢のある葉は大型で、PHが花色に大きく影響します。
中央の細かな両性花を装飾花が囲むように咲くガクアジサイと、両性花が装飾花になっているテマリアジサイがあります。

◆ ヤマアジサイ

サワアジサイともよばれ、湿り気のある林の中や沢筋に分布しています。固有種も多く、花も光沢のない葉も小さめです。

◆ セイヨウアジサイ(ハイドランジア)

日本のアジサイがフランスやアメリカで改良されて里帰りした品種なので、性格はガクアジサイそのものです。
鮮やかなカラーバリエーションとがっちりした草姿で、初心者にも育てやすい系統です。

◆ アナベル

アメリカ原産で、花はとても華やかでボリューム感があります。
暑さ寒さに強く、他のアジサイとは全く違った性質です。花期も長く、初心者にもおすすめです。

◆ カシワバアジサイ

カシワに似た大きく切れ込んだ葉が特徴です。
円錐状の花はボリュームがあり、アジサイには珍しく日当たりと乾燥を好みます。よい香りをもつ品種もあります。

初心者必見!アジサイの正しい育て方

アジサイの選び方

鉢栽培では、日照条件や生育環境についてはクリアできることも多いです。
アジサイは品種によって雰囲気が全く違いますので、花や木姿の好みを最優先して選びましょう。
4月になると、店頭にたくさんの花鉢が並び、花を見てじっくり選ぶことができます。
農家さんの努力の結晶ですので、その大きさの花が咲くようになるには多少年数がかかるかもしれませんが、つぼみの分は咲きそろうはずです。
つぼみをたくさんつけた、しっかりとした枝葉の株を選びます。
また、枝ぶりも大切です。横にも張り出したまとまりのある株は、花や葉にまんべんなく日が当たるだけでなく、葉がない時もきれいです。
枝先の剪定が続きますので、樹形は案外大切です。

アジサイの置き場所

梅雨時期に咲くためか、日陰を好むイメージがありますが、基本的には日当たりを好みます。耐陰性があり、木の下や明るい日陰でも育つといわれるガクアジサイやヤマアジサイ、ハイドランシアも日に当てないと花つきや花色が悪くなります。強い光が苦手なこれらの系統は、強い夏の日差しには当てないように管理しましょう。
また、耐寒性がやや弱く、寒地での栽培が心配なヤマアジサイやセイヨウアジサイも、寒風に当てないように管理すれば、問題なく育てることができます。

アジサイの水やり

鉢栽培では、乾燥させないように、表土が乾いたらたっぷり与えます。アジサイは、水を好む植物です。土が乾きすぎると、生育や花つきがに影響が出ます。夏の乾燥期は、しっかり水を与えましょう。
セイヨウアジサイ(ハイドランジア)やアナベル、カシワバアジサイは蒸散作用が活発で、水が切れるとすぐにしおれてしまいます。とくにカシワバアジサイは、乾燥するとすぐに枯れこむので、水切れしないように注意しましょう。
乾燥防止には、腐葉土などでマルチングすることもよい方法です。

アジサイの肥料

冬と花後には肥料を与えます。
休眠期の11~2月の肥料は、春に葉を展開するためで、花後の7~9月は来年の花芽をつくるための肥料です。
置き型肥料を与えるか、2週間に1回液体肥料を与えます。
ガクアジサイはPHによる花色の影響が強く、雨の多い日本では弱酸性土壌になり青花になります。
花の色を保つには、肥料や土壌を工夫します。
赤やピンク花には、チッソ、リン酸分が多い肥料を使ったり、土を中性や弱アルカリ性にする木炭、石灰を混ぜる方法があります。
青花には、カリ分の多い肥料を使ったり、土を酸性にするためにピートモスを混ぜる方法があります。 
赤花アジサイ専用肥料や青花アジサイ専用肥料などを使えば、肥料のついでに酸度調整もできて便利です。

育て方のポイント

  • 乾燥し過ぎないように注意しましょう。
  • 花後には剪定をして植え替えをしましょう。
  • 夏の強光線には当てないように注意しましょう
  • 専用肥料を使って、花色を調整しましょう。

アジサイのかんたん剪定

アジサイの剪定方法

アジサイの花を来年も楽しむためには、「剪定」も大事な作業です。
やらなければいけないの?どこを切るの?
この記事では、そんな剪定のわずらわしさを解決する、アジサイの剪定方法についてお伝えします。

来年の開花を楽しめるように

アジサイは剪定しなくても翌年には花が咲く植物なので、実は剪定はどうしてもやらなければならない作業ではありません。
でも、ドライフラワーになった花をずっと見ているのもむなしいものですし、花をカットした場所の根元から新しく展開する葉の先には高い確率で来年花が咲きます。
またカットすることで、隠れた葉や新しい葉芽にもしっかり光が当たるので、株も元気に育ちます。
株を大きくしたいか、コンパクトに育てたいかにかかわらず、花が終わったらなるべく早く花をカットすることは同じです。
カットする位置は花の2枚下や4枚下といわれますが、そんなに難しく考えず、終わった花から順番に花首だけをカットしていっても、すぐにぷっくりとした芽を容易に見つけることができるので、そのときに芽よりも上の部分をカットすればよいのです。
剪定時期は、花芽の作られる時期によって異なります。
一般のアジサイは前年の夏に花芽を作ります。
以下の剪定時期の目安を参考にしてください。

ハイドランシア
9~10月に花芽の準備がはじまるので、8月上旬までに終わらせます。

ヤマアジサイ
8月には花芽の準備がはじまるので、7月いっぱいには剪定を終わらせます。

アナベル
春に伸びる新芽に花芽ができます。
古い枝の節から新芽が出るので、11~12月に株元近くでバッサリと剪定することも出来ますが、1~2年目は30cmほど残して剪定すると安心です。芽の数が増えるとその分、花自体は小さくなります。
  
カシワバアジサイ
花が大きく体力を消耗します。花穂のカットは花後早めに行い、8月いっぱいには終わらせます。

アジサイに最適な植木鉢とは

鉢植えの場合、まず置きたい場所とその場所に合うポットを決めてから花を選ぶことをおすすめしていますが、アジサイの場合は4月中旬から5月初旬の比較的短期間にいろいろな花に出逢うことができるので、先に花を購入することも多いのではないでしょうか。
アジサイはどんなにきらびやかな花姿の種類でも、何となく和の趣が残っているので、選んだ植木鉢によって和風にも洋風にも仕上げられ、その意味では植木鉢のはたす役割も大きいと言えます。
アジサイは根があまり大きくないので、体のわりに小さく、浅いと感じる植木鉢でもよく育ちます。
深鉢である必要はありませんので、口径と高さが同じサイズである「標準鉢」の形状でかまいません。
また、アジサイは水を好むので、置き場所によっては通気性や排水性がよいことが長所である素焼き鉢よりも、釉薬を施した水持ちの良い植木鉢の方が向いている場合もあります。
ただ、1100℃以上の高温で焼いた茶碗のような質感の「化粧鉢」は、室内での観賞用として使う方が向いていますので、通常の栽培にはあまりオススメできません。
アナベル(アメリカアジサイ)は華やかでボリューム感があり、高さのある鉢に入れると花が強調されてお洒落です。

アジサイにぴったりな植木鉢ランキング

1位

ヴィトロ コパ

素焼鉢では乾きすぎる場所で育てる場合は釉薬ポットがおすすめです。
表面がガラス質でコーティングされているので、屋外でも汚れがつきにくく、綺麗な色がはえます。
アジサイに使いやすい7号、9号のポットです。

2位

テラアスタ アダラ

長年使い込まれたアンティークのような雰囲気が人気のテラアストラ。
ふわっとした優しい雰囲気がアジサイにもよく似合います。
豊富なサイズバリエーションも魅力です。

3位

タンカ 202 ストライプ

サイのしっとりとした雰囲気をぐっと引き立てます。
モダンでスタイリッシュな雰囲気なので、赤や青紫など鮮やかな花色のセイヨウアジサイも冴えます。
大きめのアジサイにも使いやすい8号、10号、13号のポットです。

4位

モスポッット 400

モスポットの中では大きなサイズを取り揃えたシリーズです。
根の伸びるスペースが十分にある植木鉢らしい形なので、どんな植物にも利用できます。
水はけがよいのでアナベルにも好適。

5位

アガス ソニアミドル

独創的なテクスチャが美しい個性的なポットで、深みのある美しい色がアジサイの花色としっくりなじみ、とてもきれいです。
10号、12号、16号がありますが、アジサイには10号がおすすめです。

6位

ヴィトロ ドーセ

釉薬の持つ陰のあるしっとりとした雰囲気がアジサイにぴったりです。
受け皿付きですが、寒冷地の屋外でも問題なく使用できます。
大きめのアジサイにも使いやすい9号、12号のポットです。